2011年1月17日月曜日

沖縄お葬式事情

沖縄長谷寺の住職です。今日は長谷寺のある糸満市潮平地域のお葬式がありましたから、お葬式事情をご案内致します。一日がかりのお葬式です。一昨日土曜日の午後に亡くなられた94歳のおはあちゃんです。お通夜は昨晩ですが、こちらではお坊さんはお通夜には行きません。私はご本人を知るためにわざわざいきます。枕経をお上げして、そしてご本人のことをあれこれ聞きます。特によかったところをたくさん聞きます。お元気でやってきたことを聞きます。聞いたことをお戒名に生かしておつけします。そしてお戒名の意味を説明した書面を作成して葬儀の朝に喪主と関係者に配ります。
 葬儀の1日はまず午前中の早めに出棺のお経やお別れをして、火葬場まで行って火葬にします。今回も部落のほとんど全員がお焼香にきていました。火葬場にです。お骨を拾うまで三時間かかるので、一旦帰ります。それで骨揚げです。そこには近い関係者がきます。それから戻って3時半から身内の葬儀です。そして30分後に一般の方々のお焼香です。普通は1時間用意します。それから大きな共同墓に納骨に行きます。終えるともう夕方です。それから遺族は部落の拝所と呼ばれる聖地をお供物をもってお参りします。何カ所かあります。伝燈が生きています。
 私も全体にご一緒します。従来はお坊さんは全部には一緒しなかったようですが、私は勉強もあるので時間が許せばできるだけご一緒するようにしています。そんな沖縄の葬儀事情です。合掌