2014年1月21日火曜日

名護市選の裏側

名護市長選挙は稲嶺現職の大勝となった。これが沖縄全体の民意だ。沖縄タイムスの今日の三面記事に、名護市のきく農家の前川青年26才の琉歌が紹介されている。なみかじんたちゅる、なまぬゆぬなかに、ぴんぷんぬぐとぅく、たちゅるススム。日本語に訳すと。波風がたっている、生々しいこの世の中に、ひんぷんのごとくに、立っている稲嶺ススムさんよ。という意味だ。ひんぷんとは、沖縄の古来からの民家の入口に、悪魔や悪霊の侵入を防ぐ、石造りのついたて・衝立のことだ。稲嶺ススムが、このひんぷんのように、アメリカや本土政府からの悪魔悪霊を、先頭に立って防いでくれている、だから私も皆さんも、稲嶺ススムと共に先頭で防ごうよ、そんな意味だ。まだ26才のきく農家の青年の歌だが、私はこの記事を読んで、涙を何度も流した。基地を受け入れて一時的な交付金をもらっても、10年後に金がなくなれば、また下さいというのか。一時的な金は名護の自立を妨げるだけだ、そう考えて稲嶺ススムさんを支援したという。終始お金で懐柔しようとした、政府と自公政府の完全な敗北である。金では魂は売らないという、名護市民と沖縄県民の強い意志の現れだ
。それにしても、素晴らしい歌だ。沖縄の未来は明るいと言えよう。改めて万歳三唱である。