2011年1月19日水曜日

フードバンクのイメージです

フードバンクの設計図です

  糸満市内関係各位様
平成23年1月19日
      901-0302 沖縄県糸満市潮平1番地    
 沖縄山城間院 長 谷 寺 
電話098-852-3533
FAX098-852-3534
住職 岡 田 弘 隆
 「フードバンク」とは「食料銀行」の意味です。
 食料だけではないのですが、主として食料を、いらなくなった者と必要としている者の間で、中間にたって中次ぎをしようとする活動のことです。
 もともとアメリカにはじまった運動のようです。近年日本でも活動が各地で活発になりつつあります。
 この沖縄でも、那覇で組織が誕生しています(別紙の資料をご覧下さい)。
昨年の後半には沖縄市社会福祉協議会がこのフードバンクの運動に正式に参加すると報じられています(別紙の新聞報道をご覧下さい)。

 私たち糸満市に住む何人かは、このフードバンクの運動に興味をもち、別々に勉強会に参加したりしてきましたが、その後お互いに参加の意欲をもっていることを知り合いました。平成22年の年末に、糸満市社会福祉協議会を訪ねて、事務局長に最初にお話させていただきました。
 また平成23年に入り、糸満市役所に社会福祉部長を訪ね、お話をさせていただきました。その際に、部長から分かりやすい説明の資料を作成したらどうかとアドバイス頂きました。

そこで、この資料を作成するところとなったものです。
私たちは、今年平成23年を糸満市でフードバンクを実現する年にしたいと思っています。
そこでまだ不十分ですが、フードバンクの構想を図面に描いてみました。図面は後で貼り付けますから、とりあえず頭の中に描いてください。
真ん中に「フードバンク」という組織があります。
左側にフードバンクに食品や日曜品を提供する企業や会社や個人があります。右側に提供をうける側があります。児童養護施設、母子寮、障害者自立支援組織などです。
その間を取り持つのがフードバンクです。図形はあとでまた添付してみますが、フードバンクの良いところをいくつか紹介してみます。
 食品を主に提供してもらうのは、市内の食品の製造業、小売業者、レストラン、食堂、ホテル旅館などです。またJA・農協や農協市場や個々の農家も入ります。その他、市内の個々人も提供してもらう側になりえます。
 こうした所から、安全で賞味期限内の食品、例えば缶詰、レトルト、乾麺類、お米、乾物、味噌醤油塩などの調味料、野菜などを提供してもらいます。
食品以外ではタオル、制服、洗剤、洋服、学用品なども入ります。まあイメージとしてはバザーに並ぶような品物を想像してみてください。
 それも基本的には捨てる物、捨てられる物です。
捨てるんだったら、もったいないから、提供してくださいというわけです。この提供することから得られる効果は、以下のようなものです。
 1 提供する方(会社)は、まず捨てる、廃棄する費用が、かかりません。
 2 困っている人々を助けることができます。
 3 ゴミを減らすこともできます。
 4 提供することでその企業の宣伝・社会貢献と企業イメージの向上に役立ちます。
 5 身近なところで、エコ活動やボランティア活動にもなります。
良いことばかりです。
 フードバンクは、それらの提供をうけた物を、今度は必要としている方々に届けます。まあ中次ぎをします。
児童養護施設、最近タイガーマスクで話題になっているところです。また母子支援組織、母子寮や暴力から一時避難しているシェルターなどでしょうか。また障害者自立支援施設、高齢者の要支援世帯、ホームレス支援団体や直接ホームレスの方々という場合もあると思います。

 そしてこの仲を取り次ぐのが「仮称・糸満市フードバンク」です。
準備会を何度かもって、正式に NPOなりの組織として発足していくものと思います。スタッフと配送車と倉庫が必要になりますが、それはおいおいにでしょう。 当面は、個人が運搬車両と倉庫を提供して運営できるでしょう。
 その際に、食品などを提供する側からも、また提供を受ける側からも、フードバンクの組織に入っていただいて、その両方の要求・ニーズを聞きながら運営ができれば最高だと思います。
 また糸満市の社会福祉協議会や市の社会福祉部なども、人員を送っていただけると助かります。提供する側をまとめている、例えば市の観光商工課も人材を送ってもらえるといいでしょう。
 そんなことを考えるに至りました。先日の市の社会福祉部長さんのア゛ドバイスをいただいた結果が以上です。部長さんには心より感謝申し上げます。
 とりあえず、フードバンクのイメージをまとめてみましたので、その上は皆さんからのアドバイスをたくさんいただければと、お願いします。

今年は、糸満で「フードバンク元年」となりますよう、お祈りします。 合掌